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冬暖かく夏涼しく、
明るい暮らしをつくる家ゼミ

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その2:健康に暮らすための家づくりとは

数年前にまさかの実写映画化もされた漫画「パタリロ!」はご存知でしょうか? かの舞台である架空の国マリネラ王国は「常春」の国。1年中春の穏やかな気候が続く国ということで、寒い冬が訪れるたびに「マリネラに行きたい…!」と憧れたものです。

それは当然叶いませんでしたが、今私たちが目指している家づくりは「冬暖かいを標準に」がテーマ。まさに家の中をマリネラ王国にできるということかもしれません(違う?)。

さて、マスノホームズがなぜ「冬暖かい」を目指すのか。その1つとして前回は家の寿命を延ばすためという話をしました。今回は「人体への健康リスク」という側面からお話します。

温度差によって生まれる人体への健康リスクとは何かというと、寒いと風邪をひいてしまう、という単純な問題ではなく(当然それもありますが)、実は生死に関わる恐ろしい話だったりします。

それが「ヒートショック」問題。

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国内で交通事故より多いのが、実は家の中での死亡事故って、ご存知でしたか? ヒートショックは暖かい部屋から寒いトイレや浴室に移動することで血圧が急激に変化し、湿疹や不整脈、脳卒中や心筋梗塞を起こし、急死にも繋がる症状。暖房をつけた室内から寒い脱衣所で服を脱ぎ、寒い浴室に入って徐々にお湯で体を温め、熱い浴槽に入る。例えばこの一連の温度変化が血圧の乱高下となり、ヒートショック症状を引き起こす原因になるんです。

 「でも、うちはそんなに寒い地域じゃないし」と思った方もいるのではないでしょうか。

実は逆。このヒートショックによる入浴事故が起こりやすいのは寒い北国ではありません。むしろ北海道や東北は発生率が少なく、トップ5は香川県、兵庫県、滋賀県、東京都、和歌山県。(東京都健康寿命医療センター研究所調べ)要するに、寒さに対する対策が手薄な地域の方がより注意が必要なんです。

夏の暑さはもちろん不快ですが、私たちが特に冬の寒さを取り除きたいのは、それがいのちに関わる問題になりうるのですから。

家の快適さは決してストレスだけの問題ではないんです。

そして、それだけではありません。断熱性能のよい家に転居することで、さまざまな疾患が改善したという調査事例が発表されているんです。

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これを見ると、体の冷えや気管支喘息、喉の痛み、咳といった風邪に類似する症状だけでなく、アトピー性皮膚炎や目・肌のかゆみ、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患が多いことがわかります。

免疫の過剰反応によって起こるアレルギー反応。それがなくなるということは、快適な温度帯で過ごすことでアレルゲンを減らすことができると言えるのではないでしょうか。

世界的に見ても、諸外国では暖かい家に住むことを人権と位置付けています。

イギリスでは16℃以下になると呼吸器疾患や心血管疾患のリスクが増加することが研究で示され、ドイツも同様に最低室温18℃以上を保つことを法律で義務化しています。またアメリカでは全50州のうち約半数の24州で断熱性の低いアルミサッシの使用を禁止しています。

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対して、日本の住宅は世界に比べて基準が緩く、約9割の住宅が20年以上前の断熱基準すら満たしていないという事実があります。日本はまだ暖かいから、なんて油断をしていたら命を縮めかねません。ぜひ日々を快適に健康に過ごし、かつ命を守るためにも家の温活を考えてみませんか?

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